お知らせ

2024.10.17

「Challenge Vitnam」による案件受注とベトナム生産委託の現状に関するお知らせ

 当社は、2024年8月27日発表の「新たなASAHI EITOグループへの転換」にて開示した通り、現在、以下の3項目を重点施策として経営改革を進めております。

(1)祖業であるアサヒ衛陶株式会社の黒字化
(2)グループとしてのアジア展開
(3)新しい挑戦への取り組み

上記(2)について、案件受注とベトナム生産委託の現状に関して進捗がございましたのでお知らせさせて頂きます。

1.ベトナム生産委託の現状について
 当社の祖業である衛生陶器・洗面機器事業は、純損失が2022年11月期△193,209千円、2023年11月期△234,867千円と大変厳しい状況にあります。当社は、祖業における黒字化を喫緊の課題として認識しております。そのような状況下、当社は2023年7月より、衛生陶器・洗面器事業について、ベトナム工場での生産委託へと生産体制の切り替えを行って参りました。

(1)生産委託の現状について
 ベトナムへの生産委託とは、具体的に、衛生陶器・洗面機器製造に必要な部品をベトナム、中国等で調達を行い、当社技術のコアとなる先端部品のみを日本から輸出し、ベトナムで組立を行い、完成品として輸入し、日本で販売を行うものです。
 ベトナムには現地に管理を専属で行う日本人、ベトナム人がそれぞれ1名常駐し、この1年間、生産委託への切り替えに挑戦して参りました。  結果、ベトナムにおける生産ラインの完成と品質の向上に加えて現地での製造を一元管理する事により新商品の開発において大きなスピードUPが可能になります。また、従来完成品としての試験が現地と日本での二重検査を実施しておりましたが、今回の生産委託により現地で1度の検査で完成品を製造できるまでになりました。また、以前は日本で検査し不良が発見された場合は、商品の輸送費用やサプライヤーが海外から確認に来る経費が発生していましたが、現地で不良品を発見できることでそれらの削減も可能になりました。人件費の観点においても、運送費を考慮しても製品原価、販売費及び一般管理費の削減に貢献しております。

(2)今後の展開について
 一方、上記の状況において2024年中間期の業績改善が達成出来なかった大きな原因は、これまでもお知らせしてきた通り、現地での不動産開発の遅れによるものであり、また「為替」の水準にも大きく影響を及ぼしました。
 当社としては、ベトナムでの生産委託について中長期的な手応えを感じており、2024年8月23日付「第三者割当による新株式及び第10回新株予約権の発行並びに引受契約締結 及び主要株主の異動に関するお知らせ」においてお知らせいたしました通り、壁材・壁塗材事業の子会社山本窯業化工株式会社のベトナム市場に進出する方針を改めて進めていく所存でございます。

 

2.案件受注について
 当社では2023年6月28日役員会にて「Challenge Vietnam」プロジェクトを決議し、経営資源を注力させ、その状況について適宜開示を行って参りました。その後、ベトナム国内における政治的混乱やロシア・ウクライナ戦争による国際流通網の混乱があり、実際の収益化が遅れておりましたが、プロジェクトにおいて正式に受注が実現する事となりました。

(1)2023年8月4日にお知らせした「ベトナム7つ星ホテル「LA CHATEAU&BEAUTY」での採用内定のお知らせ」につきまして進捗がございましたのでお知らせいたします。当初の予定では、2024年初旬に納品予定でしたが、建設が遅れたため、2024年10月から、2025年10月にかけて納品を行う予定です。

受注内容(物件名):HOTEL LA CHATEAU&BEAUTY

売上見込み金額:3,600万円
売上先:LE THANH社(デベロッパー兼ゼネコン)

(2)今後の展開
 今この局面でベトナム事業において求められるのは、実際の契約、並びに収益化である事を十分に認識の上、スピードを早める必要性を感じております。確定した事実があり次第、お知らせいたします。

 

3.今後の見通し
 当件が2024年11月期に与える業績面での影響は軽微です。今後、業績予想の修正など公表すべき事項が生じた際は、速やかにお知らせいたします。


(注)ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
内容が若干変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。